【「リサーチハック」で研究効率を底上げする】ハック①:96 well magnet standを自作する
- Ryota Kurimoto
- 4月16日
- 読了時間: 2分
更新日:4月19日
研究というと、最先端の機器や高価な試薬に目が向きがちですが、実際の現場を回しているのは日々の“細かい工夫”です。いわば、ライフハックの研究版——「リサーチハック」。
ちょっとした工夫で、コストも時間も削減できる。しかも再現性も上がる。今回は、「自作96 well magnet stand」を紹介します。
beadsでの核酸濃縮・精製は、次世代シークエンサーの全盛である今に必須の技術です。さらに一度に数百個以上のサンプルを扱うことも。
そこでmagnet standが重要なのですが、
・8連用はあるけど、96 well対応はなかなかラボにおいていない。
・正規品は買うと15万円以上することも。。
・beadsやwashのvolumeによってはmagnetの高さが合わなくて使えず、結局1サンプルずつ精製する、なんて言うことも。。。
そこで、96 well magnet standを数百円で作成してみました!
● 材料リスト
・ネオジム磁石(6×3 mm)×48個 (だいたい700-800円くらい)
・使用済みqPCR plate 2枚
・ビニールテープ
→ 合計:数百円程度●プロトコル
① 4 well四方の中心に磁石を2個ずつ配置
② 2枚のplateで挟み込む
③ beadsを入れて吸着確認 ● 注意
磁石を乗せるときにはできるだけくっつきにくいピンセットで。
ポイント(ここがミソ)
磁石の数を変えることで高さ調整が可能
→ beadsとの接触位置をコントロールできる
使用レンジを切り替え可能
2–10 µL用(低位置 2-3個ずつ)
10–100 µL用(高位置 1個ずつ)
完成版がこちら


試作1号はマグネットシート。こちらも使える。
ただネオジム磁石でないマグネットシートでは磁力が不十分なこともあります。
実際のメリット
市販品の数10分の一のコスト
すぐ作れる(実質10分)
プレート全体で均一な磁場配置が可能
一気通貫して同じplateでできるのでサンプルの取り違えリスク軽減
デザインは自由!
ハック感が出る!
実績
大手核酸磁気beads 5種類で迅速に反応
シークエンス結果に影響なし
これで数百あるサンプルのライブラリー調整の憂鬱からも(少しだけ)おさらばできます!
standによってwellの中での磁石の向きが違うので、washする際などはチップの向きに注意して使います。
他にもハックできそうな提案、相談があったらコメントで教えてください!
また、皆さんのリサーチハックも教えてください
リサーチに最大効果が出るハックをコレクションし、小さなことから研究を底上げしていきましょう!

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